明治22年(1889)に臨済宗大本山方広寺(奥山半僧坊大権現)が祈祷所(説教出張所)を此の地に設けたことに始まる。現在は、方広寺別院正福寺と称す。奥山半僧坊大権現は応安4年創建(1371)の古刹である。又、当寺の住職は歴代の方広寺官長倪下が努められている。奥山半僧坊は平成29年NHK放送の大河ドラマ【おんな城主直虎】で紹介された井伊直政(徳川四天王の一人)の母の出身である奥山家ゆかりの寺である。境内南入り口横には奥山半僧坊里程石(奥山半僧坊までの距離を刻んだ道標)が2基並ぶ。ひとつは、(奥山半僧坊大権現従是5里16町)明治17年建立。他方は、(後醍醐帝皇子霊場奥山半僧坊大権現 是より6里)明治40年建立、本堂右側には、万延元年(1860)の不動明王像が置かれる。
出典:正福寺 掲示板
(奥山半僧坊里程石)